キングダム890話では、雁門時代の回想が続き、李牧の不戦逃避に対するカイネの怒りがついに爆発する展開となりました。
雁門の指揮官に就任した李牧は、匈奴が襲来しても戦わず、住民や家畜を砦へ避難させる方針を徹底しています。
しかし、家族を匈奴に殺されたカイネにとって、敵を目の前にしながら戦うことを許されない状況は耐え難いものでした。
さらに匈奴が無人となった村を焼き払い、砦の前で挑発を繰り返したことで、カイネの我慢は限界を迎えます。
李牧の命令に背いて出撃しようとするカイネでしたが、李牧は自らカイネを馬から引きずり下ろし、力ずくで止めてしまいました。
なぜ李牧は雁門の兵士たちから反発されながらも、匈奴との戦闘を避け続けるのでしょうか。
そして、後に李牧を誰よりも信頼するカイネは、どのような出来事をきっかけに考え方を変えていくのでしょう。
今回はキングダム890話のネタバレ確定内容を振り返りながら、李牧の不戦逃避に隠された狙いと、カイネとの関係について詳しく紹介します。
「キングダム」889話考察

キングダム889話では、これまで詳しく描かれてこなかったカイネの過去が明らかになりました。
匈奴によって父と母を殺され、さらに助けようとした妹まで目の前で失ったカイネ。その後は復讐のために剣と馬術を鍛え、匈奴との戦いを繰り返す日々を送っています。
そんなカイネの人生を大きく変えることになりそうなのが、雁門へ新たな司令官として赴任してきた若き日の李牧です。
しかし二人は最初から信頼し合っていたわけではありません。
李牧が命じた不戦逃避に対してカイネは激しく反発しており、現在の関係からは想像できない出会いとなりました。
なぜカイネは李牧を絶対的に信頼するようになったのでしょうか。そして今回語られた妹の死は、現在の河了貂を守ろうとした行動とどのようにつながっているのでしょう。
キングダム889話から考察していきます。
河了貂を守った理由
888話から続いていた最大の疑問は、なぜカイネが敵である河了貂を守ったのかという部分です。
889話によって、その答えがかなり見えてきたのではないでしょうか。
若い頃のカイネには妹がいましたが、匈奴に集落を襲われた際、連れ去られそうになった妹を助けることができませんでした。
カイネは必死に駆けつけたものの、目の前で妹を矢で射抜かれています。
この経験はカイネの中に消えることのない後悔として残っているのでしょう。
そして現在、趙忽軍の兵士から危害を加えられそうになっていた河了貂を目にしたことで、過去の記憶が蘇った可能性があります。
河了貂と妹の外見が似ているという単純な話ではなく、助けなければ目の前で一人の女性が傷つけられるという状況そのものが重なったのだと思います。
かつて妹を助けられなかったカイネだからこそ、今度は目の前にいる河了貂を見捨てることができなかったのではないでしょうか。
妹を重ねている
カイネが河了貂に対して特別な感情を持っていることは以前から描かれていましたが、889話によってその意味が変わってきました。
二人は敵同士です。
戦場であれば河了貂は飛信隊の軍師として趙軍を苦しめる存在であり、本来ならカイネが助ける理由はありません。
それでもカイネは趙備明と対立してまで河了貂を守り、自分自身も牢へ入るという行動を選びました。
ここまでした理由を単なる友情だけで説明するのは難しいでしょう。
河了貂を助ける行動には、過去に救えなかった妹への思いも含まれているのだと思います。
あの日は間に合わなかった。
しかし今回は間に合った。
カイネにとって河了貂を守ることは、長年抱えてきた後悔と向き合うことでもあるのかもしれません。
復讐のために
889話では現在のカイネの強さがどこから生まれたのかも分かりました。
家族を失ったカイネは復讐の鬼となり、剣と馬術を徹底的に鍛えています。
つまり現在のカイネが持つ力の原点は、誰かを守りたいという気持ちではなく、匈奴を殺したいという怒りでした。
ここは非常に重要だと思います。
若いカイネは家族を守れなかったことで、自分にもっと力があれば助けられたと考えたのでしょう。
その結果として強くなりましたが、どれだけ匈奴を倒しても失った家族は戻ってきません。
復讐によって強くなることはできても、カイネ自身が救われることはなかったのではないでしょうか。
そんなカイネの前に現れたのが李牧です。
李牧との出会いによって、カイネは力の使い方そのものを変えていくことになるのだと思います。
正反対の考え方
889話の最後で李牧が命じた不戦逃避は、当時のカイネにとって最も受け入れにくい作戦だったでしょう。
カイネは匈奴を倒すために強くなりました。
ところが李牧は、匈奴が来たら戦わずに逃げろと言っています。
二人の考え方は完全に正反対です。
カイネにとって戦うことは家族への弔いであり、自分が生きている理由にもなっていたと思います。
その戦いそのものを否定するような命令を李牧から出されたのですから、反発するのも当然でしょう。
しかし李牧が否定しているのは、カイネの怒りではなく無意味な犠牲なのではないでしょうか。
匈奴を一人倒すために趙兵が一人死ねば、長い目で見れば雁門は弱くなります。
李牧は敵を何人倒したかではなく、味方を何人生き残らせたかを重要視しているのだと思います。
勝つことより守ること
李牧の不戦逃避は、一見すると臆病な戦い方に見えます。
しかし雁門の状況を考えれば、非常に合理的だった可能性があります。
匈奴は何度倒しても再びやって来ます。
そのたびに雁門軍が迎撃していれば、勝利したとしても少しずつ兵士が減っていくでしょう。
さらに戦場となった集落では、民にも犠牲が出ます。
李牧はその状況を根本から変えようとしたのではないでしょうか。
羊や家財まで持って砦へ逃げ込ませるのも、民の生活そのものを守ろうとしているからだと思います。
敵を倒すことではなく、人を生かすこと。
家族を守れなかったカイネにとって、この李牧の考え方は後に非常に大きな意味を持つことになるでしょう。
李牧へ心酔
現在のカイネは、李牧に対して単なる上官以上の強い信頼を寄せています。
その原点が今回始まった雁門編で描かれるのではないでしょうか。
李牧の不戦逃避によって、雁門では以前より犠牲者が減っていくと思います。
最初は戦えないことに苛立っていたカイネも、仲間が死ななくなったという事実には気づくでしょう。
ここでカイネの価値観が初めて揺らぐのではないでしょうか。
自分は家族を奪われたため、匈奴を殺すことだけを考えてきました。
しかし李牧は敵を殺すことよりも、今生きている人々を守ることを考えています。
家族を救えなかったカイネにとって、誰も失わないために戦う李牧の姿は大きな衝撃だったのだと思います。
大切な人
李牧がなぜこれほど犠牲を避ける戦い方を選ぶのかも気になります。
カイネの過去がここまで詳しく描かれたのであれば、李牧自身の過去にも触れられる可能性があるでしょう。
李牧もまた戦争によって大切な人物を失い、その経験から兵士や民を無駄に死なせないことを重視するようになったのかもしれません。
もし李牧自身にも似た経験があるのであれば、復讐だけを考えているカイネの気持ちも理解できると思います。
そのうえで李牧がカイネへ別の生き方を見せることになれば、二人の強い結びつきにも納得できます。
889話から始まった回想はカイネだけではなく、李牧という人物がどのように現在の李牧になったのかを描く過去編でもあるのではないでしょうか。
李牧の戦術
現在の李牧の戦い方を考えると、雁門での不戦逃避には後の戦術につながる部分があります。
李牧は敵が望む場所で簡単に戦う将軍ではありません。
自分に有利な状況を作り、相手を誘導したうえで勝負を決めることが多い人物です。
雁門でも同じだったのでしょう。
匈奴が攻めてきたから戦うのではなく、自分たちが勝てる状況になるまで戦わない。
その間に兵力を蓄え、敵の行動を観察し、匈奴側の警戒心まで下げていった可能性があります。
つまり不戦逃避は消極策ではなく、李牧が戦場そのものを支配するための準備だったのではないでしょうか。
後の大将軍李牧につながる戦術思想が、この雁門時代ですでに完成し始めていたのだと思います。
強さを学んだ?
カイネが李牧から学んだ最大のものは、戦術ではなく強さの意味だったのかもしれません。
若い頃のカイネは復讐するために強くなりました。
しかし李牧と出会ったことで、強さは誰かを殺すためだけに使うものではなく、誰かを守るためにも使えることを知ったのでしょう。
そう考えると、888話で河了貂を守った行動まで一本につながります。
カイネは趙備明と対立すれば自分の立場が危険になることを理解していました。
それでも河了貂を守ることを選んでいます。
若い頃のカイネなら、敵を助けるという選択はしなかったかもしれません。
しかし李牧と長く行動する中で、敵味方だけでは決められないものがあることを学んだのではないでしょうか。
李牧の教え
現在のカイネの行動と、889話で登場した李牧の不戦逃避には共通する部分があります。
どちらも周囲から見れば理解しにくい行動です。
李牧は敵が来ても戦わず、カイネは敵である河了貂を守りました。
しかし根底にあるのは、必要のない犠牲を出さないという考え方ではないでしょうか。
河了貂は捕虜となっている以上、戦場で剣を交えている状態ではありません。
そんな河了貂が趙兵から危害を受けることを、カイネは戦争だから仕方がないとは考えられなかったのでしょう。
かつて李牧が戦う必要のない時には戦わないことを選んだように、カイネも殺す必要のない相手を守る道を選んだのだと思います。
この部分にこそ、カイネが李牧と過ごしてきた時間が表れているのではないでしょうか。
河了貂を逃がす
ここまで過去を語った以上、カイネが河了貂を守っただけで終わるとは考えにくいでしょう。
翌朝になれば河了貂は趙忽のもとへ送られ、尋問を受ける予定です。
カイネもそのことを理解しています。
それでも妹の話から李牧との出会いまで河了貂へ語っているのは、カイネ自身がこれから何をするべきなのか考えているからではないでしょうか。
過去を振り返る中で、李牧から教わった守るための選択を思い出す可能性があります。
そして最終的には、河了貂を逃がすという決断へ進むことも考えられるでしょう。
ただしカイネ自身が河了貂と一緒に逃げる可能性は低いと思います。
李牧を裏切るつもりはなく、自分だけが責任を負う形で河了貂を逃がそうとするのではないでしょうか。
カイネの行動
もしカイネが河了貂を逃がした場合、最も気になるのは李牧がどのような反応をするのかという部分です。
軍律だけで考えれば、重要な捕虜を逃がすことは重大な問題になるでしょう。
しかし今回の回想によって、カイネの価値観そのものを作った人物が李牧だったことが明らかになりつつあります。
そのため李牧は表向きには処罰しなければならなくても、なぜカイネがその行動を選んだのか理解できるのではないでしょうか。
むしろカイネが河了貂を守った理由を聞いた時、李牧自身が雁門時代の出来事を思い出す展開もありそうです。
李牧がカイネを救う側へ回れば、過去に李牧によって救われたカイネとの関係が再び描かれることになります。
カイネと河了貂の関係
889話でカイネがここまで深い過去を河了貂へ話したことには、今後の物語につながる意味があると思います。
二人は敵国の人間ですが、すでに単純な敵同士ではなくなっています。
カイネが河了貂を救えば、今度は河了貂がその恩を返す展開が来る可能性もあるでしょう。
特に秦と趙の戦いがさらに激しくなれば、今度はカイネが命の危機に陥る場面が出てくるかもしれません。
その時に河了貂がカイネを助ければ、今回の出来事ときれいにつながります。
戦争では敵同士であっても、それだけでは割り切れない関係があるという部分を、カイネと河了貂の二人を通して描いていくのではないでしょうか。
カイネが生まれた原点
キングダム889話で描かれたのは、単なるカイネの悲しい過去ではないと思います。
家族を失ったことで復讐のために戦うようになったカイネが、李牧と出会うことでどのように変わっていったのか。その始まりを描くための回だったのでしょう。
敵を倒すために剣を振るっていたカイネに対し、李牧は戦わないことで人を守ろうとしました。
最初は理解できなかった李牧の考え方が雁門の人々を救い、やがてカイネ自身の価値観まで変えていくのだと思います。
そして現在、カイネは敵である河了貂を守っています。
かつて助けられなかった妹への後悔と、李牧から学んだ人を守るという考え方。その二つが重なった結果が、888話から続くカイネの行動なのではないでしょうか。
890話以降では李牧の不戦逃避がどのような結果を生み、カイネが李牧へ絶対的な信頼を寄せるようになった瞬間が描かれる可能性があります。
そこまで過去が描かれた時、カイネが河了貂をどうするのかという現在の答えも見えてくるのだと思います。
「キングダム」890話ネタバレ確定

キングダム890話では、前回に続いてカイネが雁門で過ごしていた時代の回想が描かれていきます。
新たな指揮官として雁門へやってきた李牧は、匈奴が襲来しても戦わず、住民や家畜を砦へ避難させる不戦逃避という方針を打ち出しました。
家族を匈奴に殺された過去を持つカイネにとって、この命令は簡単に受け入れられるものではありません。
さらに李牧は住民だけではなく羊や食料まで砦へ集め、徹底して匈奴との戦闘を避けようとします。
カイネだけでなく雁門の兵たちにも不満が広がり、馬南慈まで李牧の方針に意見する事態となりました。
それでも李牧は方針を変えようとはせず、自ら木材を運びながら砦を強化していきます。
そして匈奴が砦の目前まで迫ったことで、カイネの我慢はついに限界へ達するのでした。
不信感
李牧が雁門の指揮官に就任してからも、匈奴との戦いを望んでいたカイネたちに出撃命令が下されることはありませんでした。
李牧が最初に宣言していた通り、雁門軍は砦の中へ引きこもり、実戦ではなく藁人形を相手に訓練を続けています。
しかし匈奴への強い復讐心を抱えているカイネにとって、敵が近くにいるにもかかわらず藁人形を斬り続ける毎日は耐え難いものだったのでしょう。
カイネだけが不満を抱いているわけではなく、雁門の兵たちの間にも李牧への不信感が広がっていきます。
これまで匈奴との戦いによって仲間や家族を失ってきた兵士も多く、目の前の敵を討つことこそが自分たちの役目だと考えている者も少なくありません。
それでも李牧は兵たちの感情に合わせて出撃するのではなく、周辺地域に暮らしている住民を次々と砦へ避難させていきました。
人だけを守るのではなく、羊や食料など生活に必要なものまで砦へ運び込ませています。
匈奴が襲ってきても奪えるものを残さない状況を作ろうとしているのでしょう。
ところが、この時点では李牧が何を狙っているのかカイネたちには分かりません。
戦うために集められた兵士でありながら、敵を前にして戦うことすら許されないため、不満が大きくなるのも当然だったのではないでしょうか。
李牧の方針に反対する
李牧の方針に疑問を持っていたのは、若き日のカイネだけではありませんでした。
後に李牧軍の中心人物となる馬南慈も、この時点では匈奴と戦わない李牧のやり方に納得できていないようです。
馬南慈から意見を受けても、李牧は簡単に考えを変えようとはしません。
雁門の兵士たちがどれほど匈奴を憎んでいるのか、李牧も理解していたはずです。
それでも感情に任せた出撃を許さないところを見ると、すでに李牧の中では今後の展開まで含めた計画が完成しているのではないでしょうか。
雁門軍が匈奴と戦えば、勝利できたとしても兵士に犠牲が出ます。
さらに匈奴は騎馬戦を得意としているため、相手の得意な場所で戦い続ければ雁門側の被害は増えていくでしょう。
だからこそ李牧は、兵力を失わずに守りを固めることを優先しているのだと思います。
ただし、その目的を兵士たちへ詳しく説明していないため、李牧と雁門軍の間には大きな溝が生まれていました。
カイネから見れば、戦う勇気のない指揮官が雁門へやってきたようにしか見えなかったのかもしれません。
後に誰よりも李牧を信頼することになるカイネが、この時点では李牧に強い不信感を持っているという関係も興味深いところでしょう。
匈奴が村を焼き払う
そんな中、再び匈奴が雁門へ襲来します。
しかし李牧の命令によって住民たちはすでに避難しており、村には誰も残っていませんでした。
食料や羊なども砦へ移されているため、匈奴が奪えるものもほとんど残されていません。
人を襲うことも略奪することもできない匈奴は、無人となった村へ火を放って焼き払います。
カイネをはじめとした雁門の兵士たちは、その光景を砦の上から見つめることしかできませんでした。
故郷ともいえる土地が目の前で焼かれているにもかかわらず、李牧から出撃命令は出されません。
匈奴への復讐を望んでいるカイネにとって、この状況は耐え難いものだったでしょう。
李牧への不満はさらに高まり、雁門の兵士たちの表情にも怒りが浮かびます。
ところが李牧自身は兵士たちの不満を気にする様子もなく、木材を担いで砦の強化を続けていました。
指揮官でありながら兵士と一緒になって作業する姿は、カイネたちが思い描いていた将軍とは大きく異なります。
華々しく軍を率いて匈奴を倒すのではなく、住民を避難させ、自ら砦を修復し、ひたすら戦いを避け続ける李牧。
カイネが李牧を理解できないのも無理はありません。
しかし結果だけを見れば、村は焼かれても住民の命は守られています。
李牧が守ろうとしているものは土地や建物ではなく、雁門で暮らす人々そのものなのではないでしょうか。
匈奴が砦へ迫る
村を襲っても何も得られなかった匈奴は、ついに雁門軍が立てこもっている砦へ迫ります。
敵が目の前までやってきたことで、雁門の兵士たちは今度こそ戦えると考えたのでしょう。
これまで出撃を禁じられ、匈奴が村を焼き払うところまで見せつけられてきたため、兵士たちの怒りは限界に近づいていました。
ところが李牧は、ここでも簡単には戦おうとしません。
匈奴は砦の外から大声を上げ、雁門軍を挑発してきます。
出てこられるものなら出てこいと言わんばかりの行動を繰り返し、雁門兵の怒りをさらにあおっていきました。
戦わずに耐えることを命じられている兵士たちにとって、この挑発は非常につらいものだったと思います。
特に家族を匈奴に殺されているカイネには、冷静でいろというほうが難しかったのでしょう。
そして、ついにカイネの我慢が限界を迎えます。
出撃
匈奴からの挑発を受けたカイネは、砦の裏側にある階段を駆け下りていきます。
そのまま馬へ乗り、一人でも匈奴を討ちに行こうとしました。
これまで李牧の命令に従って戦うことを我慢してきましたが、目の前に家族の仇でもある匈奴がいる以上、もう耐えられなかったのでしょう。
当然ながら周囲の兵士たちはカイネを制止します。
しかし怒りに支配されたカイネは止まりません。
自分を止めようとする兵士にまで罵声を浴びせ、何としても砦の外へ出ようとします。
カイネにとって匈奴との戦いは、単なる国境防衛ではありません。
父親や母親、そして妹を奪った相手への復讐でもあります。
だからこそ、李牧から戦うなと命令されても簡単には受け入れられなかったのだと思います。
しかし、そんなカイネの前に李牧が現れました。
馬から引きずり下ろす
出撃しようとするカイネを止めたのは李牧でした。
李牧は後ろからカイネをつかむと、そのまま馬から引きずり下ろします。
これまで淡々と不戦逃避を続けていた李牧ですが、カイネが命令を破って出撃することだけは許しませんでした。
それでもカイネの怒りは収まりません。
なぜ戦わせてくれないのかという思いを涙ながらに李牧へぶつけ、そのまま殴りかかります。
カイネにとっては、家族を殺した匈奴が目の前にいるのに何もできない状況です。
李牧の命令が正しいかどうかではなく、戦わなければ自分自身の気持ちを抑えられなかったのでしょう。
ところが李牧は、そんなカイネを拳で殴って気絶させてしまいます。
カイネの感情を受け止めながらも出撃だけは絶対に認めないところを見ると、李牧が戦わないことにこだわる理由はかなり大きいのではないでしょうか。
何を待っている?
890話で気になるのは、李牧が徹底して匈奴との戦闘を避けている理由です。
住民を砦へ避難させ、食料や家畜まで回収し、匈奴が村を焼き払っても出撃しません。
さらに砦まで敵が押し寄せても戦わず、命令を破ろうとしたカイネを自ら止めています。
単純に犠牲者を減らしたいだけなら、ここまで徹底して戦闘を避ける必要はないようにも見えるでしょう。
李牧は匈奴を倒すため、あえて戦わない時間を作っているのではないでしょうか。
雁門軍が出てこなければ、匈奴は次第に警戒心を失っていくと思います。
何度襲っても戦おうとしない相手を見れば、李牧を臆病な指揮官だと判断するかもしれません。
その油断こそ、李牧が待っているものなのではないでしょうか。
同時に李牧は砦を強化しながら兵士たちの訓練を続けています。
戦っていないからといって、何も準備していないわけではありません。
むしろ兵力を温存しながら戦力を高め、匈奴側の警戒心だけを下げていると考えれば、李牧の行動には別の意味が見えてきます。
カイネと李牧の関係
現在のカイネは李牧に絶対的な信頼を寄せていますが、雁門時代の二人はまったく違う関係だったことが890話でも描かれています。
カイネは李牧の命令に納得できず、最後には本人へ殴りかかるほど強い反発を見せました。
だからこそ、この先に描かれる出来事が重要になるでしょう。
李牧が匈奴を相手に何をしようとしているのかを知った時、カイネの李牧を見る目が大きく変わる可能性があります。
戦わないことは逃げることではなく、勝つための準備だったと分かれば、カイネだけでなく馬南慈や雁門兵たちも李牧への評価を変えるのではないでしょうか。
そして家族を奪われたカイネにとって、匈奴を倒すこと以上に大切なものを李牧から教えられる可能性もあります。
復讐するために戦うのではなく、今生きている人々を守るために戦うという考え方です。
現在のカイネが李牧を誰よりも信頼していることを考えると、今回の雁門回想はその原点を描く物語になっているのだと思います。
キングダム890話ネタバレ確定速報まとめ
キングダム890話では、李牧の不戦逃避に対するカイネたち雁門兵の不満が、ついに限界へ達しました。
李牧は住民だけでなく羊や食料まで砦へ集め、匈奴が襲ってきても徹底して戦闘を避けています。
馬南慈まで反対する中でも方針を変えず、自ら木材を運びながら砦を強化していく李牧の姿は、カイネたちが求めていた将軍像とは大きく異なるものでした。
さらに無人となった村を匈奴に焼かれても出撃せず、砦の目前で挑発されても戦おうとしません。
そして我慢の限界を迎えたカイネは、一人でも匈奴を討つために馬へ乗りますが、李牧によって引きずり下ろされてしまいました。
涙ながらに李牧へ思いをぶつけ、殴りかかったカイネを李牧は拳で気絶させています。
現在のカイネと李牧の関係からは想像できないほど激しい対立ですが、だからこそ、この後に何が起こるのかが重要になるでしょう。
李牧は本当に匈奴から逃げ続けるつもりなのか、それとも相手を油断させながら決定的な瞬間を待っているのでしょうか。
891話では李牧が不戦を続ける本当の理由が少しずつ明らかになり、カイネが後に李牧へ絶対的な信頼を寄せることになるきっかけも描かれていくのではないかと思います。
キングダム891話展開予想

キングダム890話では、李牧の不戦逃避に対するカイネの怒りが限界に達し、ついに命令を破って匈奴へ攻撃を仕掛けようとする展開が描かれました。
李牧は雁門の住民や家畜を砦へ避難させ、匈奴が村を焼き払っても戦闘を避け続けています。馬南慈をはじめとする雁門の兵士たちも納得できず、李牧への不満は大きくなるばかりでした。
そして匈奴が砦の前まで迫り、挑発を繰り返したことでカイネの我慢は限界を迎えます。
しかし李牧は出撃しようとしたカイネを馬から引きずり下ろし、涙ながらに殴りかかってきたカイネを拳で気絶させてしまいました。
後に李牧を誰よりも信頼するカイネですが、この時点では李牧の考え方を理解できていません。
キングダム891話では、李牧が戦わない理由と匈奴に対する本当の狙いが明らかになり、カイネの考え方にも変化が生まれると予想します。
なぜカイネを止めた?
891話では、李牧に殴られて気絶したカイネのその後が描かれる可能性があります。
カイネは幼い頃に匈奴の襲撃を受け、父親と母親だけでなく、大切な妹まで失いました。それ以来、匈奴への復讐を胸に剣と馬術を磨き、戦い続けてきたのです。
そんなカイネにとって、敵を目の前にしながら戦うことを許されない状況は耐え難いものだったのでしょう。
しかし李牧は、カイネがどれほど怒りをぶつけても出撃を認めませんでした。
李牧がカイネを止めたのは、単に軍の命令を守らせるためだけではないと思います。
復讐心に支配されたカイネが一人で匈奴へ向かえば、敵に囲まれて命を落とす可能性があります。李牧はその危険を理解していたからこそ、力ずくでも止める必要があったのではないでしょうか。
カイネは家族を守れなかった過去を抱えていますが、李牧は同じ悲劇を繰り返さないために戦闘を避けているのかもしれません。
ただしカイネが目を覚ましたとしても、すぐに李牧の考えを理解するとは考えにくいでしょう。
891話では、李牧への怒りを抱えたまま、カイネが再び不戦逃避を続ける理由を問い詰める展開になると予想します。
不戦逃避
李牧が匈奴との戦闘を避け続けているのは、兵士や住民の犠牲を減らすためだけではない可能性があります。
890話では、李牧が住民や家畜を砦へ集める一方、自ら木材を運びながら防備を強化していました。
さらに雁門の兵士たちには訓練を続けさせており、戦わない間にも軍の準備を進めています。
この行動を考えると、李牧は最初から匈奴との決戦を想定しているのではないでしょうか。
匈奴は騎馬兵の機動力を生かした戦いを得意としています。そのため雁門軍が怒りに任せて出撃すれば、相手の得意な戦場へ引き込まれてしまうでしょう。
李牧はその危険を避けるため、兵力を温存しながら勝てる状況が整うのを待っているのだと思います。
さらに、何度襲っても雁門軍が出てこなければ、匈奴は李牧を臆病な指揮官だと考えるようになるかもしれません。
最初は警戒していた匈奴も、戦おうとしない李牧を侮り、次第に大胆な行動を取るようになるでしょう。
李牧が狙っているのは、まさにその油断ではないでしょうか。
史実の李牧も、匈奴との戦闘を避けながら兵を鍛え、敵が油断したところで大きな勝利を収めたと伝えられています。
キングダムでもこの流れが描かれるのであれば、不戦逃避は単なる防御策ではなく、匈奴を倒すための準備だったことになります。
891話では、李牧がこれまで戦わなかった理由を少しずつ明かし、雁門軍が決戦へ向けて動き始める可能性があると思います。
信頼し始める?
現在のカイネは李牧へ絶対的な信頼を寄せていますが、雁門時代にはその命令へ激しく反発していました。
この大きな変化を考えると、今後の回想ではカイネが李牧を信頼するようになった決定的な出来事が描かれるはずです。
そのきっかけになるのが、李牧の匈奴に対する戦い方ではないでしょうか。
カイネは家族の仇を討つことを優先していましたが、李牧は今生きている人々を守るために行動しています。
実際に李牧が住民を避難させたことで、村を焼かれても多くの命が守られました。
さらに戦闘を避けている間、雁門軍の兵力も失われずに済んでいます。
カイネがその事実に気づけば、李牧が単に戦いを恐れているわけではないと理解し始めるかもしれません。
ただし890話で李牧に殴られたばかりなので、891話ですぐに信頼関係が生まれるとは考えにくいでしょう。
李牧が匈奴を相手に実際の戦果を上げることで、カイネの評価が大きく変わっていくと思います。
891話の終盤では、匈奴が雁門軍を完全に侮ったところで、李牧がこれまでとは違う命令を出す展開も考えられます。
それが決戦に向けた出撃準備であれば、カイネだけでなく馬南慈や雁門兵たちも驚くことになるでしょう。
そして李牧が初めて本格的な攻撃へ動き出した時、カイネは戦わなかった本当の理由を知るのではないでしょうか。
まとめ
キングダム890話では、李牧の不戦逃避に対するカイネの不満が限界に達し、二人が激しく対立する展開となりました。
李牧は匈奴が襲来しても戦闘を避け、住民や家畜、食料を砦へ集めることで被害を抑えようとしています。
しかし、匈奴に家族を殺されたカイネや雁門の兵士たちは、その方針を受け入れることができません。
馬南慈も李牧の判断に反対しますが、李牧は考えを変えようとはしませんでした。
さらに匈奴が無人となった村を焼き払い、砦の前で挑発を繰り返したことで、カイネの怒りは頂点に達します。
ついに命令を破って出撃しようとしたカイネでしたが、李牧によって馬から引きずり下ろされ、涙ながらに殴りかかった末に気絶させられてしまいました。
今回の展開で気になるのは、李牧がなぜそこまで徹底して匈奴との戦闘を避けているのかという点でしょう。
住民の命を守ることが目的である一方、兵士の訓練や砦の強化を続けていることから、匈奴との決戦に向けて準備を進めている可能性もあります。
また、現在のカイネが李牧に絶対的な信頼を寄せていることを考えると、今回の対立は二人の関係が大きく変わる前触れなのかもしれません。
キングダム891話では、李牧が不戦逃避を続ける本当の理由が明らかになり、カイネが李牧の考え方を理解するきっかけが描かれるのではないでしょうか。


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