『ONE PIECE』第1163話では、伝説級の戦士たちが集結し、“神”とも呼ばれる存在との激突が描かれました。
舞台はゴッドバレー。そこに現れたのは、ロックス・D・ジーベックをはじめ、ゴール・D・ロジャー、モンキー・D・ガープら“最強メンバー”。
挑んだ相手は、世界政府の頂点に君臨するイム。
圧倒的な力を前にしてもなお諦めない戦いが、衝撃的な終幕を迎えます。
第1163話は静かに、そして確実に〈世界の根幹〉に手を伸ばした回でした。
「ワンピース」1162話考察

今回の1162話を読んで、まず感じたのは──ロックスが「世界最悪の海賊」と呼ばれた理由の裏に、まったく別の真実があるのではないかということです。
エリスとティーチという家族を守るため、そして同じデービー一族として迫害から逃れようとしていたロックス。
彼の行動は単なる暴力や支配欲ではなく、愛と誇りのための戦いだったのではないでしょうか。
五老星や天竜人が「先住民一掃大会」などという狂気の行事を開いている時点で、誰が正義で誰が悪なのかはすでに曖昧です。
ロックスはその理不尽な世界構造を壊そうとしていた一人の「反逆者」に見えました。
「ワンピース」1162話考察|デービー一族の秘密とティーチのルーツ
エリスとティーチもデービー一族であることが明かされました。
これにより、ティーチ=黒ひげの謎の体質(複数の悪魔の実を食べられる理由)が、単なる異常体質ではなく「血統」によるものの可能性が高まりました。
デービー一族は月の民やDの一族と深い関係を持つ存在かもしれません。
もしかすると、ロックス=最初に「Dの意志」を暴こうとした人物だったのではないでしょうか。
ティーチの「夢の果て」も、ロックスが果たせなかった理想の続きを背負っていると考えると、物語全体の構図が大きく変わります。
「ワンピース」1162話考察|ウオウオの実をめぐる因縁
リンリンからウオウオの実幻獣種モデル青龍を奪ったカイドウ。
ここに、後の四皇同士の因縁の始まりが描かれていました。
このエピソードは、単なる「力の奪い合い」ではなく、覇権の象徴=神の力を人が食らうという行為の暗喩でもあります。
カイドウがこの時点で龍という「天(神)側の象徴」を手に入れたことは、彼がその後「ワノ国」という地(人)を支配する運命につながっていく伏線に思えます。
「ワンピース」1162話考察|イム様と支配の構造
今回最も衝撃的だったのは、イム様がサターン聖の肉体を支配して登場したという点。
これが事実なら、五老星の権力構造そのものが崩れます。
つまり、五老星たちは自我を持つ者ではなく、イム様に身体を乗っ取られるための「器」である可能性があります。
そしてロックスはその「神による支配」を最初に知り、抗った男だったのではないでしょうか。
もしそうだとすれば、ロックスが世界政府に消されたのも納得がいきます。
彼は「イム様という存在の真実」に最も近づいた男だったのかもしれません。
「ワンピース」1162話考察|ロックスとガープ、ロジャーの作られた伝説
今回、ロックスがガーリング聖を倒したことで、「ロジャーとガープがロックスを討った」という歴史そのものが捏造された可能性が濃厚になりました。
これは、世界政府が「正義の物語」を作るために編み出したプロパガンダ。
ロジャーとガープも利用されただけの駒だったのかもしれません。
もしかすると、ガープが長年にわたって政府のやり方に反発してきたのも、ロックス抹殺の真相を知っていたから──そう考えると辻褄が合います。
「ワンピース」1163話ネタバレ
「ワンピース」第1163話では、これまで断片的に語られてきたゴッドバレー事件の核心が描かれました。
舞台は、イム様(現在はサターン聖の肉体を依代にしている)と、ロックス率いる怪物たちの激突。
後の四皇——カイドウ、ビッグ・マム、白ひげが一堂に会し、さらにロジャーとガープまでもが参戦。
もはや「時代の最強者たち総出」という、歴史上類を見ない激戦の幕開けです。
ロックスの正体は“デービー・ジョーンズ”?
イム様はロックスを見て「デービー・ジョーンズ」と呼びます。
しかしロックスはこれを否定。
ただし、「あの時の約束を果たす必要がある」と意味深な発言を残します。
どうやらロックスは“デービー一族”に深く関わる存在であり、イム様が長年執着している「デービー一族の抹消」と直結しているようです。
ロックスの本名が「ロックス・D・ジーベック」ではなく、「ロックス・D・ジョーンズ」である可能性も浮上しました。
戦闘開始! ロックス海賊団 vs イム様
最初に立ち向かうのはロックス、カイドウ、リンリン、そして白ひげ。
圧倒的な火力でサターン聖の身体を破壊していきますが、イム様は“神”の再生能力を持ち、粉砕されても即座に復活。まさに不死そのもの。
さらにここへ、ロジャーとガープが参戦!
ロジャーは“自由の象徴”として、ガープは“正義”を掲げながらも、天竜人の悪行を見過ごせずに戦いへ。
この時点で、敵も味方も関係ない“世界の命運を懸けた戦い”となりました。
イム様の反撃! 「ドミリバーシ」でロックスが闇に堕ちる
激戦の最中、ロックスは妻子を奪われた怒りで暴走。
そこにイム様が仕掛けたのが、禁断の能力——「ドミリバーシ(黒転支配)」。
刺突を受けたロックスの身体が闇色に染まり、イム様の操り人形へと変貌してしまいます。
イム様が命じた言葉は、あまりにも残酷でした。
「妻と子を殺せ。」
ロックスが自らの家族を手にかけるよう支配される――
この瞬間、ガープとロジャーは涙を飲みながらもロックスを止める決意を固めます。
結果、ロジャーとガープの共闘によってロックスは倒されることに。
“英雄と海賊王が手を組んだ理由”が、ここに明かされたのです。
ロックスの悪魔の実は「ウズウズの実(ヴォルテックス)」
戦いの中で判明したロックスの能力は、“渦巻き人間”——ウズウズの実。
あらゆるエネルギーを渦として吸い込み、破壊する大渦を生み出すことができる能力です。
自然(ロギア)系の中でも最上位に位置する可能性が高く、イム様相手でも一時的に互角の攻防を演じました。
キャプテン・ジョンとガンズイの戦いも勃発!
一方その頃、別戦場ではキャプテン・ジョンとガンズイが激突。
ここで驚きの能力が判明します。
- キャプテン・ジョン → ジキジキの実(磁力)(後にキッドが受け継ぐ)
- ガンズイ → ボムボムの実(爆発)(後にMr.5が所持)
つまり、古代の能力者の実が再び現代に転生したことが確定。
ガンズイは“粘液爆弾”を操る「天蛇紅砲」で広範囲を爆破、ジョンは財宝を磁力で引き寄せるなど、ロックス海賊団の猛者ぶりが描かれます。
シャンクスとドラゴンの運命
戦場から少し離れた場所では、若きドラゴンと赤子のシャンクスの描写も。
ドラゴンはシャンクスを守ろうとするも、キャプテン・ジョンの磁力により敗北。
その結果、シャンクスは自ら宝箱の中に隠れ、のちにロジャーに拾われる——
“宝箱の中の赤ん坊”の真相がここで繋がります。
絶望の中に希望はあるのか?
1163話は、ロックスが「黒転支配」に堕ち、ロジャーとガープが涙ながらにロックスを討つ場面で幕を閉じます。
しかし、最後のコマではロックスが微かに笑いながら、
「……これで……デービーの願いは……果たされた……」
と呟く描写。
その表情に宿る“誇り”こそ、後に“Dの意志”へと繋がっていくのかもしれません。
「ワンピース」1164話展開予想

第1163話で、ロックス・D・ジーベック が “黒転支配(ドミ・リバーシ)” によって操られ、 イム 様がデービー一族抹殺の命令を下すという衝撃の展開が描かれました。
次回1164話では、この命令の波及、ロックスの“家族”を巡る葛藤、そして歴史を揺るがすゴッドバレー事件の核心に少しずつ迫る展開になると予想します。
世界政府、海賊、海軍という図式を超えた“根源的な対立”の輪郭が、今まさに浮かび上がろうとしています。
ロックス vs エリス&ティーチ:家族の守りと絶望
第1164話では、イム様に操られたロックスが「妻と子を殺せ」という命令のもと、家族と対峙する場面が描かれると予想されます。
黒転支配によって心を奪われながらも、ロックスの中にはまだ父としての意志が残っており、命令と本能の狭間で苦しむ展開になるでしょう。
エリスとティーチが必死に逃げる中、ロックスは自らを傷つけてでもイム様の支配に抗おうとするかもしれません。
この葛藤の中で、ロックスが本当に守りたかったもの、そして“デービー一族”に課せられた宿命の意味が少しずつ明らかになるはずです。
ガープ&ロジャー参戦の真相と歴史の裏側
ついにガープとロジャーが、ロックス討伐へと動く理由が語られる可能性があります。
海賊と海軍という本来相容れない立場の二人が共闘したのは、ただロックスを倒すためではなく、「世界を破壊しかねない存在を止めるため」だったのかもしれません。
二人の共闘は、後に“正義”と“自由”という対立する理念の象徴となる出来事です。
この戦いの裏では、世界政府が“歴史の改ざん”を行い、ロックスを「悪」として完全に封印する計画を進めていた可能性も高いでしょう。
つまり、ガープとロジャーが戦ったのは、イム様に操られたロックスを救うためであり、同時に“真実を守るための戦い”でもあったのかもしれません。
イムの目的・デービー一族抹殺の意図
イム様がなぜここまで執拗にデービー一族を滅ぼそうとするのか、その理由が少しずつ見えてきそうです。
イムにとって彼らは“世界の原罪”を握る存在であり、かつて自分が支配できなかった「自由の象徴」そのもの。
ロックスの家系が“Dの意思”に繋がっているとすれば、イム様にとってデービー家の血を絶やすことこそが「世界完成」の条件なのでしょう。
この回では、イムの力――黒転支配(ドミリバーシ)の本質にも触れられる可能性があります。
それが単なる能力ではなく、“意志を奪う神の権能”であることが示唆されるかもしれません。
ゴッドバレーの崩壊とその後始末
戦いの余波で、ゴッドバレー全体が崩壊していく様子が描かれると考えられます。
ロックス海賊団、ロジャー海賊団、そして海軍――すべての勢力が混線し、もはや誰が敵で誰が味方か分からない状況。
島が崩壊していく中で、ロックスが最後にとった行動が“世界の空白”を生み出すことになるのかもしれません。
この事件の結末が、後に「ゴッドバレー事件」として世界政府に改ざんされ、ロックスの存在そのものが“消された歴史”になる――そんな幕引きが描かれる可能性があります。
まとめ
第1163話では、「盟約」と「裏切り」、「支配」と「抵抗」というテーマが交錯しました。
ロックスが「約束を果たすべき」と語った瞬間、イムからの命令が発動します。
黒転支配「ドミリバーシ」によって操られたロックスに対し、世界最強たちの攻撃が炸裂しますが、イムはそれすら跳ね返すという絶望の構図が描かれました。
歴史が塗り替えられたあの一瞬――ゴッドバレー事件の真実の片鱗を垣間見せる、まさに転換点となる一章でした。


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