キングダム847話はどのような展開になるのでしょうか。
もし描かれる視点が秦国から趙国に移るとしたら、物語は大きな転換点を迎えるかもしれません。
史実でも秦の邯鄲攻略戦の直前、趙国は災害に次ぐ災害で大混乱に陥っています。
本記事ではその可能性を踏まえながら、李牧や王翦の動き、そして趙国の行く末を予想していきます。
読みながら自分自身も胸がざわつくような予感がしてきました。
「キングダム」847話ネタバレ考察!趙国を襲う災害
もし847話が趙国の視点に切り替わるとしたら、まず描かれるのは紀元前229年の災害でしょう。
史実ではこの年、趙国は旱魃に襲われました。農作物が育たず、飲み水にも困るほどの大規模な水不足が起きています。
ただでさえ戦争に耐えうる物資を整えるのが難しい時代に、水不足と食糧難が重なったら、国全体が疲弊するのは避けられません。
飢饉で弱った人々の表情、干上がった大地、川底が露出した水源の光景など、漫画で描かれたら息苦しくなるほどの迫力を持つはずです。
さらに追い打ちをかけるように趙国は地震にも見舞われます。
邯鄲の城壁や町並みが崩れ落ちるシーンは、戦どころではないという空気を強烈に描き出すでしょう。
災害は人智を超えるものであり、国力を大きく削ぎ落とす存在です。
読者としても「秦軍が攻めてこなくても趙国は危ないのでは?」と感じてしまうかもしれません。
個人的には、この災害シーンはキングダムに特有の緊張感と現実味を与える重要な場面になると考えています。
秦と趙の戦力差をただ描くのではなく、天の災いまで味方につけたように秦が有利になる展開は、史実を知る者にとっても胸が痛む流れでしょう。
災害による国力低下がどう表現されるか
史実通りであれば、旱魃と地震によって趙国内は農業・軍事の両面で大打撃を受けます。
農民は畑を失い、兵士たちは十分な食糧を得られず士気が落ちる。
城の修復にも労力が割かれるとなれば、国として戦争準備どころではありません。
この状況をどう表現するのかが注目点です。
単に「災害があった」と説明するだけでなく、趙の人々の絶望や、それでも何とか立ち上がろうとする姿が描かれるのではないでしょうか。
私はそこに作者の人間ドラマの真骨頂を期待しています。
「キングダム」847話ネタバレ考察!王翦が仕掛ける郭開への働きかけ
災害によって国が弱っていくなかで、趙国にはもう一つの大きな問題が立ちはだかります。
それは李牧の存在です。
王翦は李牧の恐ろしさを誰よりも理解している武将です。
まともに戦えば勝率は五分五分と踏んでいたのかもしれません。
だからこそ、戦わずに勝つ方法を探ったのでしょう。その一つが郭開を利用する策です。
郭開は趙王・幽繆王に気に入られていた重臣で、史実でも李牧失脚のきっかけを作った人物とされています。
王翦が裏で郭開に働きかけ、李牧を遠ざけようとしたと伝わっています。
もしこの史実の要素が847話に組み込まれるとしたら、王翦の冷徹さが一層際立つはずです。
漫画的には、王翦が淡々と「勝つために最も危険な敵を盤上から取り除く」場面が描かれるのではないでしょうか。
直接剣を交えるのではなく、人間関係や権力闘争を利用して敵を無力化する。
王翦らしい知略の発揮の仕方だと思います。
李牧と郭開の対立構図
李牧は趙国を守る最後の砦として、民や兵の信頼を集めてきました。
一方の郭開は王に取り入り、実利を優先する政治家肌の人物。
両者の価値観は真っ向から対立しています。
この二人が同じ国の中で共存できるわけもなく、王翦がその亀裂を巧みに突く流れになるのでしょう。
私は郭開がどのような言葉で王を動かすのか、その心理戦の描き方に興味があります。
もし郭開が「李牧は勝てない」「李牧は信用できない」と王に進言し、王が耳を貸してしまう場面が描かれるとしたら、読んでいる側もやるせない気持ちになるでしょう。
「キングダム」847話ネタバレ考察!趙国の混乱と李牧の苦悩
旱魃や飢饉、地震による被害に加えて、李牧更迭の話が広まれば、邯鄲は間違いなく混乱に包まれるはずです。
人々は不安に駆られ、兵士たちも士気を失い、国全体が揺らいでしまう。
そんな中でも李牧は必死に抗おうとするでしょう。
史実では李牧は王命を無視してでも国を守ろうとしたと伝わっています。
漫画でも李牧の苦悩と決意が描かれる可能性が高いと思います。
ただ、王命には逆らいきれず、やがて李牧は失脚へと追い込まれていきます。
その過程で、頼れる司馬尚まで更迭される流れになるかもしれません。
趙軍を支える二人の柱を同時に失うのは、まさに国の崩壊を意味する展開です。
王翦の思惑と秦軍の出陣
王翦からすれば、李牧と司馬尚という二大強敵さえ盤上から消えてしまえば、勝利は約束されたようなものです。
実際に秦軍が邯鄲へ向けて出陣するのは、まさにそのタイミングだったのでしょう。
このあたりの流れがそのまま描かれるかどうかは分かりませんが、史実を踏まえれば今後の展開はほぼ確定しています。
災害、権力闘争、名将の更迭。趙国は立て続けに不運に襲われ、戦う前から敗北の色が濃くなっていくのです。
読んでいて悲しい気持ちになりますが、同時にどう描かれるのか非常に楽しみでもあります。
李牧の姿を通して「どんなに優れた将でも国の体制に翻弄される」という歴史の残酷さが浮き彫りになるでしょう。
まとめ
キングダム847話では、趙国に降りかかる災害や李牧失脚の兆しが描かれる可能性があります。
旱魃や大地震による国力の低下、郭開を通じて李牧を排除しようとする王翦の策略。
そして趙国内の混乱と李牧の苦悩。この流れが史実と重なっていくとすれば、物語はいよいよ邯鄲攻略戦のクライマックスへと進んでいくでしょう。
私自身、李牧という人物の覚悟や無念がどのように描かれるのかを早く読みたい気持ちでいっぱいです。
史実を知っているからこそ「このあとどうなるのか」と胸が締めつけられるような予感がします。
キングダム847話は、読者の感情を大きく揺さぶる回になるのではないでしょうか。
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