漫画を読むスタイルもここ数年で大きく変わりました。
昔は書店に足を運んで単行本を買うのが当たり前でしたが、今はスマホやタブレットで好きなときに好きな作品を読める時代です。
なかでも「漫画サブスク(読み放題サービス)」は、月額料金を払えば膨大な数の作品を好きなだけ楽しめる仕組みで、多くの読者に支持されています。
とはいえサービスの種類が多すぎて、どれを選べばいいのか迷う人も多いでしょう。
この記事では、実際に利用して感じたことや気づいたことも交えながら、代表的な漫画サブスクを比較していきます。
料金や作品数だけでは見えないポイントも掘り下げますので、利用を検討している方の参考になればと思います。
漫画サブスクとは?
まず、漫画サブスクがどういう仕組みなのか整理してみましょう。
サブスクという言葉が浸透してきたのはここ数年ですが、実際に漫画で定額制サービスが広がったのは電子書籍市場が拡大してからです。
月に数百円から千円台程度の料金を支払えば、対象作品を無制限に読むことができます。
ここで注意したいのは「全ての漫画が読み放題になるわけではない」という点です。
最新の人気作や単行本が出たばかりのシリーズは対象外になっていることが多く、読み放題で楽しめるのは少し前の名作や完結済みの作品が中心です。
それでも、普段からたくさん読む人にとってはコスパが非常に良い仕組みだといえます。
私も紙の漫画をよく買っていた時期がありますが、引っ越しのたびに重たい段ボールを運ぶのが嫌になり、電子書籍に切り替えました。
その流れで漫画サブスクを試してみたのですが、気軽にいろんな作品を手に取れるので読む幅が広がった実感があります。
普段なら選ばないようなマイナーな作品に出会えるのもサブスクの魅力でしょう。
料金的にも、月に単行本を二冊買うより安く済むことが多いので、コストパフォーマンスを考える人にとっても理想的です。
漫画サブスク比較
サービス名 | 月額料金(税込) | 対象作品数 | 強み | 向いている人 |
---|---|---|---|---|
コミックシーモア読み放題 | ライト:780円 / フル:1,480円 | 約12万冊以上 | BL・TL・オトナ向けジャンルが特に充実。検索機能が細かく便利 | ジャンルを深掘りしたい人、幅広い作品を試したい人 |
ブック放題 | 550円 | 漫画約4万冊+雑誌700誌以上 | 安い料金で漫画と雑誌の両方が読める。旅行ガイドも対象 | コスパ重視、名作や完結済み作品を一気読みしたい人 |
Kindle Unlimited | 980円 | 非公開(全体数百万冊の中に漫画数万冊) | 漫画以外に小説・実用書も豊富。Amazonの利便性あり | 漫画も読書も両方楽しみたい人、Kindle端末を使いたい人 |
U-NEXT(漫画読み放題コーナー) | 2,189円(動画+書籍込み) | 約5,000冊前後(期間限定入れ替えあり) | 動画と漫画を一つのアプリで楽しめる。雑誌も読み放題 | 漫画も動画も両方楽しみたい人、エンタメ全般をまとめたい人 |
LINEマンガ プレミアム | 990円 | 公開数千冊(対象作品は入れ替えあり) | 人気のオリジナル作品も対象。スマホアプリで気軽に利用可能 | LINEマンガをよく使う人、流行のオリジナル連載を読みたい人 |
本格的に「漫画だけの読み放題」を提供している代表格は コミックシーモア・ブック放題・Kindle Unlimited の3つ。
サービスによって特徴が大きく違うため、自分の読みたい作品や利用スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
私が実際に契約してみた感想や、利用者の声から見えてきたポイントも加えて解説していきます。
コミックシーモア読み放題
まず紹介したいのはコミックシーモアの読み放題プランです。
コミックシーモアは電子書籍サービスのなかでも老舗で、ラインナップがとにかく豊富です。
特に強いのがBL、TL、オトナ向けジャンルで、他のサービスではあまり見かけない作品まで網羅されています。
プランは2種類あり、一般作品中心の「読み放題ライト」と、アダルト作品も含む「読み放題フル」に分かれています。
私は最初ライトで試しましたが、途中からフルに切り替えました。
理由は単純で、ジャンルを限定すると読める幅が狭く感じたからです。
料金は月額1480円程度で、数万冊以上が対象になるのでヘビーユーザーにはかなりお得だと感じました。
使ってみて思ったのは、検索機能が細かくて便利という点です。
ジャンル別や人気順だけでなく、出版社ごとに探せるので、新しい作家を開拓したいときに役立ちます。
UI(操作画面)はシンプルですが、スマホでもタブレットでも快適に読めました。
ただし最新のヒット作は対象外のことが多いので、「流行りの作品を追いたい」というより「いろんなジャンルを深掘りしたい」という人に向いているサービスだと思います。
ブック放題
次に取り上げたいのがブック放題です。ブック放題は月額550円というリーズナブルな価格が最大の魅力です。
コミックだけでなく雑誌も読み放題に含まれているため、漫画も雑誌も両方楽しみたい人には最適です。
私は旅行に行くときに、ガイドブックがブック放題で読めたのが便利でした。
紙のガイドブックを持ち歩く必要がなく、スマホでさっと開けるのは身軽さという意味でも助かりました。
漫画に関しては、完結済みの人気作が充実しています。
特に少年漫画や青年漫画の名作が多く、懐かしい作品を一気に読み直したい人にはたまらないラインナップでしょう。
私も子どもの頃に夢中で読んだスポーツ漫画を改めて読み返して、当時の熱量を思い出しました。
ただし最新刊や話題の新作はあまり揃っていないので、トレンドを追うよりも「懐かしさ」や「一気読み」を重視する人向けです。
料金が安いので、とりあえずサブスクを試したい初心者にもぴったりだと思います。
Kindle Unlimited
Amazonが提供するKindle Unlimitedも外せません。
月額980円で漫画だけでなく小説やビジネス書など幅広いジャンルが読み放題になります。
対象作品数は膨大で、ジャンルも多彩です。私が良く利用したのはライトノベルや実用書で、漫画以外の本をよく読む人には一石二鳥のサービスだと感じました。
漫画だけに絞るとラインナップはやや散らばっている印象で、ヒット作の全巻が揃っていることは少ないです。
ただ、1巻目だけ読み放題で続きは購入というパターンが多く、そこから気に入って購入する人も多いのではないでしょうか。
Kindle Unlimitedの強みは、やはりAmazonという巨大プラットフォームに支えられた利便性です。
専用の端末Kindleを使えば紙のような読み心地が味わえるし、スマホアプリでも同期機能が優秀なので快適に利用できます。
私は寝る前にKindle端末で漫画を読んでいましたが、紙よりも軽くて場所を取らないので習慣になりました。
漫画だけを目的にするとやや物足りないかもしれませんが、読書全般が好きな人には圧倒的におすすめです。
自分に合ったサブスクを選ぶコツ
ここまで代表的な漫画サブスクを紹介してきましたが、結局どれを選べば良いのか迷う人も多いはずです。
私自身もいくつか同時に契約して比較した時期があり、それぞれの特徴を肌で感じました。
その経験から「選び方の軸」をいくつか紹介します。
安さを最優先するなら料金を比較する
まず大切なのは毎月の出費をどこまで抑えたいかという点です。
ブック放題は月額550円とかなり手頃で、私も試しに加入したときは「この値段でここまで読めるのか」と驚きました。
特に昔の名作や雑誌も楽しめるので、コストパフォーマンス重視なら外せない選択肢でしょう。
逆に「価格は多少高くても、作品の幅広さを重視したい」という人には物足りなく感じるかもしれません。
幅広いジャンルを楽しみたいなら作品数を見る
作品の幅で選ぶならコミックシーモア読み放題が有力候補になります。
BLやTLなどのジャンルが特に豊富で、他では見つけにくい作品が揃っているのが魅力です。
私は実際に利用してみて「こういうジャンルも試してみようかな」と新しい扉を開けるような感覚を味わいました。
自分の好みを広げたい人にはピッタリかもしれません。
漫画以外も楽しみたいなら対象ジャンルをチェック
漫画だけでなく小説や実用書も読みたい人にはKindle Unlimitedが向いています。
Amazonという安心感もありますし、検索から読むまでの流れがスムーズで、思わず時間を忘れてしまうことが多いです。
私も旅行の移動中に小説を読み始め、気づいたら漫画に戻っている…という使い方をしていました。
読書全般をライフスタイルに取り込みたいなら、かなり使い勝手が良いでしょう。
読みたい作品があるかどうか事前に調べる
もうひとつ重要なのは、自分が本当に読みたい漫画がサブスクに含まれているかどうかです。
公式サイトには対象作品一覧が公開されているので、契約前にチェックしておくと失敗が少なくなります。
私はある日、ずっと探していた絶版に近い作品をコミックシーモアで見つけて、その場で即契約したことがあります。
こういう思わぬ出会いがあるのもサブスクの醍醐味だと思います。
単品購入とサブスクの使い分けも考える
「この作品がどうしても読みたい」という場合は、必ずしもサブスクが最適とは限りません。
単品購入のほうが確実に読めますし、作品を手元に残せる安心感があります。
私は一度、サブスクで読んで気に入った漫画を全巻購入したことがありました。
サブスクは出会いの場、単品購入はコレクションと考えると、自然とバランスが取れていくはずです。
社会人はスキマ時間を有効に使えるサービスがおすすめ
社会人はどうしても仕事が忙しく、まとまった読書時間を確保するのが難しいですよね。
通勤電車の中や昼休みのちょっとした時間に漫画を読みたいなら、Kindle Unlimitedが便利だと感じます。
私は出張の移動中にスマホで漫画を読み、夜はそのままビジネス書に切り替える、といった使い方をしていました。
一つのアプリで完結するので、頭の切り替えもスムーズなんです。
学生はコスパとジャンルの広さを重視
学生にとって月額料金は大きなポイントです。
なるべく出費を抑えつつ、幅広い作品を楽しめるのが理想でしょう。
私が学生時代にあったら絶対に使っていたと思うのはブック放題です。
550円という低価格で名作から雑誌までカバーできるので、友達と話題を共有するにも役立ちます。
ちょっとした息抜きや勉強の合間に読むにはぴったりだと思います。
主婦・主夫は日常の合間に気分転換できるものを
家事や子育ての合間に「ちょっと一息つきたい」と思ったときにすぐ読めるのがサブスクの魅力です。
特にコミックシーモア読み放題は、恋愛ものやBL・TLといったジャンルが豊富なので、日常から少し離れて物語の世界に没頭できます。
私の知人も「掃除の休憩中に1話だけ読むのが楽しみになっている」と話していました。
短い時間で気分を切り替えられるのは大きなメリットでしょう。
読書家タイプは単品購入とサブスクの併用が効率的
普段から漫画に限らず本をよく読むタイプの人は、サブスク一本に絞るよりも、単品購入と併用したほうが満足度が高いかもしれません。
私自身も「サブスクで出会った作品を気に入って、全巻購入して本棚に並べる」という流れを何度も経験しました。
新しい作品との出会いはサブスク、長く手元に残したい作品は購入、という使い分けが一番自然でしょう。
まとめ
漫画サブスクは「どれが一番良いか」ではなく、「自分に合うかどうか」で決まると思います。
安さで選ぶならブック放題、幅広いジャンルを求めるならコミックシーモア、漫画以外も楽しみたいならKindle Unlimited。
さらに動画や雑誌までまとめたいならU-NEXTやLINEマンガといった選択肢もあります。
私自身もいろいろ試してきましたが、結局は「そのときの生活リズムや気分」に合うものが一番続きました。
通勤電車でサクッと読む時期もあれば、休日に一気読みしたい時期もありました。
だからこそ、一度試してみて肌に合うかどうかを確かめるのがベストでしょう。
サブスクは気軽に始められて、合わなければすぐにやめられるのも魅力です。
まずは気になったサービスを試してみて、日常のどこにフィットするかを感じてみてください。
その先で、自分だけの「漫画との付き合い方」が見えてくるはずです。
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