ワンピース1166話は、ひとつの時代が静かに終わり、新しい時代の胎動が始まった回でした。
悪魔のように暴れ回ったロックスの最期、宝箱から救われた赤ん坊シャンクスの真実、そして海軍から処罰されたドラゴンの苦悩。
それぞれの場面が異なる場所で描かれているのに、不思議と一本の線でつながっている気がします。
歴史の裏側で何が起きていたのか、そして“あの男たち”の運命はどこから動き出したのか。
読むほどに胸がざわつき、ワンピースという物語の深さを改めて感じる展開でした。
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「ワンピース」1165話考察

1165話で最も心を揺さぶられたのは、ロジャーとガープの共闘でした。
ただの強さ比べではなく、そこにあったのは「覚悟」と「信念」の共鳴。
ロジャーは自由のため、ガープは人を守るため——目的は違っても、どちらも譲れない思いがぶつかり合い、最後には同じ方向を向いていました。
あの瞬間、敵味方の境界が消えて、人としての意志だけが残っていたように感じます。
ルフィとコビーの関係にも通じるものがあり、「立場は違っても信念で繋がる」というテーマが静かに浮かび上がっていました。
イムの「消去命令」に隠された恐怖
イム様がゴッドバレーを「消し去れ」と命じたシーンは、背筋が冷たくなるような恐怖がありました。
ただの島の消滅ではなく、「世界政府が触れてはいけない何か」を隠すための行動だった気がします。
ロックス・D・ジーベックが倒された後、黒いオーラのようなものが抜けていく描写——あれは単なる支配ではなく、古代の何かに関わる封印のようにも見えました。
もしかするとロックスは、世界の真実を知りすぎた者だったのかもしれません。
その存在を「なかったこと」にするために、イム様は島ごと抹消を選んだ。
そう考えると、ルルシア王国の消滅と同じ線上にある行為だとわかります。
若きドラゴンが見せた「もう一つの正義」
ドラゴンが海兵として登場したシーンも印象に残りました。
上官の命令を無視してまで民間人を救おうとする姿に、のちの革命軍の精神が見えました。
力で人を従わせるのではなく、信念で人を動かす——それがドラゴンという人物の原点だったのだと思います。
ガープの拳が「力の正義」なら、ドラゴンの銃は「心の正義」。
親子でありながら全く違う正義を選び、それでもどこかに同じ優しさを感じさせる。
そしてルフィはその2つを受け継ぎ、「自由の正義」を掲げている。
三世代にわたる意志の流れが、この1話の中で繋がっていました。
リンリンとカイドウ、恩と誇りの原点
リンリンがカイドウに告げた「一生の恩」という言葉。
それはただのセリフではなく、2人の長い因縁の始まりでした。
リンリンは母のように見えても、支配的で、自分の恩で相手を縛ろうとする。
カイドウはその鎖を嫌い、恩を否定することで自分の誇りを守ろうとする。
そのすれ違いが、後に「ワノ国」での共闘と決裂へと繋がっていく。
40年以上前のこの小さなやりとりが、未来の戦いの火種になっていたと思うと、尾田先生の伏線の深さに息を呑みました。
伝説の終わりが未来の始まりへ
ロックスが倒れ、ロックス海賊団が解散した瞬間——それは終わりではなく始まりでした。
ロジャーは「次の海」を見据え、ガープは「守るべき人々」を胸に刻み、ドラゴンは「抗う意志」を抱いた。
それぞれが別の道を歩き出し、その延長線上に今の時代がある。
1165話は、過去の物語でありながら、未来を映す鏡のような一話でした。
伝説の火は消えたようで、確かに次の世代へ受け渡されている。
静けさの中に、確かな鼓動が残る。そんな余韻を感じさせる回でした。
「ワンピース」1166話ネタバレ
「ワンピース」最新1166話は、ひと言でいえば時代の境界線が音を立てて崩れる瞬間を見せられたような回でした。
ロックスが悪魔のような姿で暴れまわり、ガープとロジャーが共闘して放ったあの一撃。
それでもロックスは倒れない。血を吐きながらも、まだ“生”をつかみにいくあの執念。
その場にいた誰もが「こんな怪物が本当に存在するのか」と息を呑んだはずです。
ガープもロジャーももう動けず、戦場に残ったのは“まだ意識が残るロックス”だけ。
この男が再び立ち上がれば、世界はもう終わる──そんな気配が漂っていました。
そこで静かに姿を現したのが、ガーリング聖です。
怒号ではなく、決意でもなく、ただ冷酷な“使命”のためにロックスにトドメを刺す瞬間。
時代を揺るがした怪物の最期が、あまりに静かだったのが逆に恐ろしく感じました。
ロックスの死は世界経済新聞によって一瞬で広まっていきます。
長く続いた混沌の時代が終わり、新しい海賊の時代がここから始まる…その節目を、私たちはいま目撃しているわけですね。
シャンクス誕生の真相
一方その頃、ロジャー海賊団にまさかの“運命の贈り物”が届きます。
それが宝箱。
その中には──赤ん坊のシャンクス。
ロジャーたちがフタを開けた瞬間、言葉を失ったのは当然でしょう。
戦場のど真ん中から、宝箱に紛れ込む形で命だけは助かった小さな存在。
泣き声とともに、ロジャー海賊団の空気が一瞬で変わるような、そんな温度のある場面が描かれています。
そして今回明かされた「シャンクスには双子がいた」という衝撃の事実。
片方は天竜人に拾われ、神の騎士団の頂点へ。
もう片方は海賊王ロジャーによって育てられ、のちの“四皇”へ。
同じ血を持ちながら、まったく違う船に乗って生きる二人。
そんな運命の分岐を思うと、シャンクスの静かな強さの理由がほんの少しだけ分かった気がします。
いつか“兄弟が再会する日”は来るのか──その伏線にも期待がふくらみます。
ドラゴン投獄、そしてガープによる救出へ
海軍側では、今回もっとも胸がざわついた場面がドラゴンの投獄です。
市民を助けるために動いただけ。
にもかかわらず「天竜人への反逆」として“処罰”されてしまう理不尽さ。
ドラゴンはあの瞬間、海軍の腐敗した構造をはっきりと理解してしまったのでしょう。
怒りというより、失望に近い感情で拳を振り上げたドラゴンの姿は、読んでいて心が痛くなるほどでした。
しかし希望もありました。
ガープが黙っていられるはずがありません。
自分の部下であり、理想を曲げない若者を助けずにいられるような男ではないからです。
ドラゴンはここから脱獄し、革命軍という未来へ歩き始めます。
あのドラゴンの原点を初めて見た気がした回でした。
そしてハラルドの謎の行動──折れた角が意味するものとは?
エルバフではハラルドがロックスの死を知り、自ら角を折るという衝撃的な行動をとります。
誇り高い巨人族が“角を折る”。
それは恥、誓い、悔恨、決別──どれも連想できるけれど、どれとも断言できない重い行為です。
ロックスとの関係性なのか。
エルバフとしての責任なのか。
あるいは、ここから始まる“新たな時代の覚悟”なのか…。
1166話は、このハラルドの行動を残したまま幕を閉じます。
次回、この角折りの真意がどれほどの意味を持つのか。
ワンピース史の深い部分につながる予感がします。
「ワンピース」1167話展開予想

1167話は、1166話で残された“静かな違和感”から物語が動き出す回になるはずです。
特に、エルバフでのハラルドの行動。
あれほど誇りを重んじる巨人族の戦士が、自ら角を折った──あの一瞬は、読者の胸にも重いものを落としていきました。
角を折るという行為は、巨人にとってただの見た目の変化ではありません。
誇りを捨てる覚悟、過去との決別、あるいは“償い”の象徴でもある。
ハラルドの表情が映らないことで、むしろ想像がふくらみ、彼の胸の内はまだ霧の中です。
ロックスの死を遠く離れて知った彼があそこまで動揺した理由は何なのか。
ロックスとの個人的な因縁か、エルバフの未来に関わる何かを背負っていたのか。
そして“角を折ったハラルド”は、これから何を選ぶのか。
1167話では、おそらくその答えの一端が描かれます。
エルバフという土地の神話、ロックスの過去、そして巨人族の誇りの意味。
いままでぼんやりしていた“ロックスとエルバフの関係”が明かされる可能性があります。
ガープとロジャー──再び立ち上がる2人の“決意”
ロックスとの死闘を終え、地面に倒れたまま動けないガープとロジャー。
しかし1167話では、この2人が再び言葉を交わすシーンが描かれそうです。
戦いを終えてからの会話は、戦闘よりも貴重です。
ロックスという怪物を倒した達成感より、間違いなく“時代を自分たちの手で変えてしまった”重みが胸に残るはずだから。
ロジャーは、宝箱から救い出した赤ん坊──シャンクスを抱えながら、「命ってのは……おれたちが思うよりずっと強ぇな」
と語るかもしれません。
ガープは、投獄されたドラゴンの処遇を思いながら、「正義ってのはよ、立場じゃなく人間が決めるもんだ」とぼそりと言うかもしれない。
この戦いは世界を救った大事件であると同時に、“ロジャーの海賊王の旅”と“ガープの海軍としての信念の道”それぞれの原点になっていきます。
1167話では、その“歩き出す瞬間”が描かれるでしょう。
ドラゴンの脱獄と“革命の火種”の始まり
ガープによる救出を目前にしたドラゴン。
1167話では、ついに彼が牢を出ることになり、これが後の“革命軍誕生”の芽になります。
ドラゴンは、投獄されたことを恨むどころか、むしろ決意を固めているはずです。
自分の拳が守った命。
天竜人と海軍の隠された闇。
そして“父であるガープ”への複雑な感情。
脱獄したドラゴンは、すぐに海軍を辞めるわけではないでしょう。
むしろ、しばらくは内部にいながら“世界の歪み”を観察し続ける可能性があります。
1167話は、そんなドラゴンの瞳に“未来の炎”が灯るシーンが描かれるかもしれません。
そして──“赤い双子”の伏線がさらに動き出す
シャンクスとシャムロック。
運命が真っ二つに割れた双子。
1167話では、この2人の存在が本編の裏側でさらに意味を帯びてきそうです。
特に、シャムロック側──すなわち天竜人に育てられた兄弟の描写が少し入る可能性があります。
赤い髪を持つ天竜人。
異質な存在として周囲から恐れられ、期待され、利用される未来。
シャンクスとシャムロックの人生は、光と影のように対になって進んでいきます。
世界の命運を握るのは、海賊のシャンクスか、神の騎士団のシャムロックか──この伏線は、ワンピース最終章で間違いなく大きく絡むでしょう。
1167話では、その“序章”が静かに始まるような予感がします。
時代が傾く前の“深い静けさ”の回になる
戦いが終わり、一見すると「少し落ち着いた回」に見えるかもしれません。
しかし、ロックスの死は世界をゆっくりと、しかし確実に変えていきます。
エルバフのハラルド、ロジャー、ガープ、ドラゴンそして、シャンクスとシャムロック
この全員が、このタイミングでそれぞれ“未来に続く一歩”を踏み出します。
嵐の後の静けさ。
だけど、その静けさこそがもっと大きな“時代のうねり”の始まり。
1167話は、そんな回になると予想できます。
まとめ
ワンピース1166話は、ロックスという怪物の時代に幕を下ろす重要なエピソードとなりました。
ガープとロジャーの渾身の一撃でも倒れなかったロックスが、最後はガーリング聖の手で静かに息を引き取るという皮肉めいた結末。
さらに、宝箱に入っていた赤ん坊がシャンクスであり、その双子が天竜人側にいたという衝撃の事実が明かされた回でもあります。
一方海軍では、民を救ったドラゴンが逆に投獄され、信念と怒りが今後どのような道へつながっていくのかが見えるシーンが描かれました。
そしてエルバフではハラルドが角を折るという意味深な行動を見せ、物語は新たな伏線を残したまま終わります。
今後の展開へ向けて大きく地盤が揺れた、濃密な一話でした。


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