『キングダム』第854話では、ついに秦と趙の全面戦争が開幕しました。
六大将軍を中心に、楽華隊・玉鳳隊・録鳴未軍・王翦軍・楊端和軍といった主力部隊が一斉に動き出し、李牧率いる趙軍との壮絶な激突が始まります。
開戦の号令が響く中、それぞれの戦線で因縁を抱える将たちが激突――そしてラストには不穏な伏線が描かれる緊張の展開となりました。
この記事では、キングダム854話の詳しいネタバレと感想考察、今後の展開予想を詳しくお伝えします。
「キングダム」853話考察

「キングダム」第853話では、秦軍と趙軍の戦いがついに本格的に始まりました。
開戦の合図となったのは、飛信隊による突撃です。
戦場全体の空気を一気に変化させる重要な場面であり、この突撃によって戦いの主導権を握ろうとする信の意図が明確に描かれていました。
これまで慎重に進んでいた両軍の駆け引きが、この一瞬で大きく動き出した印象を与えます。
信の突撃がもたらした戦略的効果
飛信隊の突撃は、単なる勢い任せの行動ではなく、極めて計算された戦略の一環でした。
秦軍にとって最も重要なのは、開戦直後に士気を高め、李牧が率いる趙軍に対して「攻めの主導権」を握ることです。
その中で信が先陣を切って突撃したことで、全軍の士気を一気に高め、秦軍全体が一体となる瞬間を作り出しました。
この姿勢は、かつての王騎将軍を彷彿とさせます。
王騎もまた戦場の最前線に立つことで兵士たちの心を動かし、恐怖ではなく闘志を引き出すことができる将でした。
853話の信は、その王騎の戦い方を自然に受け継いでおり、もはや一介の猛将ではなく、将としての器を着実に完成させつつあると感じられます。
李牧の静観に潜む意図
一方で、趙軍の総指揮官である李牧は、前線に姿を現さず戦場全体を静かに見つめていました。
この沈黙には、戦略家としての確信が隠されています。
李牧は秦軍の動きを読み切り、その初動を利用して逆転の布陣を描くことに長けています。
信の突撃もまた、李牧にとっては想定内の出来事である可能性が高いでしょう。
趙軍の左翼には不自然な静けさが見られ、どこかに仕掛けがあることを予感させます。
李牧は秦軍の勢いを正面から受け止めるのではなく、受け流す形で信の突撃を消耗戦へと誘導しようとしているようにも見えます。
こうした構図は、李牧が得意とする戦略的罠の典型です。
今後の展開に向けた布石
853話の戦いは、まだ序章に過ぎません。
しかし、この段階で信が見せた成長と、李牧が見せる静かな自信の対比は、今後の展開を大きく左右する重要な要素となりそうです。
傅抵やカイネ、趙葱らがどのように動くかによって、戦局は一気に変化する可能性があります。
特に趙葱は史実でも名が残る人物であり、李牧亡き後に趙軍を率いる立場となるため、この戦での役割が非常に注目されます。
秦軍は圧倒的な士気を誇る一方で、李牧率いる趙軍の布陣は緻密であり、どこかに崩しにくい構造を感じさせます。
854話以降では、信と李牧の「攻防の知略」がより鮮明になっていくでしょう。
この戦いは、ただの衝突ではなく、両者の積み重ねてきた信念と覚悟がぶつかり合う局面へと進んでいくはずです。
「キングダム」854話ネタバレ確定

キングダム第854話は、ついに秦と趙の総力戦が本格的に幕を開けました。
六大将軍を筆頭に、秦国の精鋭部隊が一斉に開戦。楽華隊、玉鳳隊、録鳴未軍、そして王翦軍と楊端和軍――それぞれが因縁の相手との戦いに挑む壮絶な幕開けとなりました。
ここでは、854話の詳しいネタバレと感想、そして次回855話への展開予想を交えてご紹介します。
楽華隊vs馬風慈軍・骨珉伯軍!蒙恬の冷静な読み
854話の冒頭は楽華隊の開戦シーンから始まります。
蒙恬の号令と共に楽華隊が動き出すと、対するは趙の馬風慈軍と骨珉伯軍。
どちらも技巧派タイプで、蒙恬は相手の士気の柔らかさから「自分たちと同じ柔の軍」だと即座に見抜きます。
柔対柔の知略戦――力押しではなく、読みと応用が勝負を分ける戦いとなりそうです。
楽華隊の冷静さが勝るか、それとも趙軍の経験が上回るのか、序盤から緊張感のある布陣でした。
玉鳳隊・録鳴未軍も同時開戦!霊咒公軍と顔聚軍を相手に激突
一方で、戦場の反対側では玉鳳隊(王賁)も開戦。
相手は趙軍の霊咒公軍で、冷静沈着な王賁らしく一糸乱れぬ進軍が描かれます。
さらに録鳴未軍は顔聚軍を相手に交戦。
長年の戦場経験を誇る録鳴未軍がやや優勢に見えますが、まだ趙軍の本隊がどこに控えているか不明のため、油断できない状況です。
このあたりの描写からも、854話は全戦線が同時に動き出す構図を強く印象づけています。
王翦軍vs司馬尚軍!六将と三大天の再戦が始まる
そしてついに、物語の核心ともいえる王翦軍と司馬尚軍の激突。
これは王翦にとっての雪辱戦でもあり、秦国の六大将軍と趙国の三大天が真正面からぶつかる構図です。
かつて趙北部での戦で敗北を喫した王翦。
今度こそ司馬尚を下し、李牧を追い詰めることができるのか――秦趙戦の命運を握る最重要戦線が幕を開けました。
羌瘣軍vs紀彗・馬呈軍、楊端和軍vs舜水樹・馬南慈!因縁の再戦
飛信隊の右側に布陣する羌瘣軍も出陣。
対するは、以前からの因縁が深い紀彗軍と馬呈軍。
静かながらも激しい剣戟戦が予想され、紀彗と羌瘣、かつて敵味方を越えて通じ合った二人の再会戦に注目です。
また、もう一人の六大将軍楊端和は、趙の舜水樹と馬南慈を相手に開戦。
楊端和の号令で一気に突撃し、戦場の空気が一気に熱を帯びます。
これにより、秦・趙両軍の横に広がる全戦線がほぼ同時に開戦となりました。
咸陽と列国も動く!諸外国の読みと昌平君の分析
場面は咸陽へ。
各地から届く開戦報告を受けた昌平君は、「今回出陣している全軍が主攻にも助攻にもなりうる六将級の戦力」と分析。
つまり、どの戦線が本命かを決めるのは現場の将軍たちの判断次第ということです。
同時に、列国でもこの大戦は大きな話題となっていました。
魏国の呉鳳明は秦軍の兵力・補給力を評価し「軍用で勝る」と判断。
楚でも秦優勢と見ながらも、「李牧の存在こそがすべてを覆す鍵」と予測しています。
いよいよ、この戦が中華統一戦争の最大の山場であることが浮き彫りになってきました。
ダントの猛攻と不穏な影!弓の名手が狙う影が…
854話のラストでは、楊端和軍の副将・ダントが奮闘。
敵第一陣を突破寸前の勢いを見せますが、その背後には弓を構える謎の趙将の後ろ姿が…。
この描写で854話は幕を閉じました。
おそらく次回855話では、ダントが弓矢で討たれる衝撃の展開が待っている可能性も。
秦軍の初期優勢ムードが、李牧の仕掛けによって一気に崩される予感が漂っています。
犠牲者が出る展開か
キングダム854話は、六将と三大天の全面戦争が本格的に動き出した布石の回でした。
それぞれの将軍が自らの信念と戦略を胸に戦場へと踏み出し、咸陽や列国までもがその行方を見守っています。
次回855話では、ダントの危機、そして李牧側の最初の一手が描かれると予想。
大戦の趨勢を左右する戦死者が出る展開になる可能性も高いです。
これからの展開から、ますます目が離せませんね。
「キングダム」855話展開予想

キングダム855話では、854話で同時開戦した秦・趙両軍の戦いがさらに激化していくことが予想されます。
六大将軍と三大天――この戦いは単なる戦争ではなく、“国の命運を賭けた頭脳戦”の始まりでもあります。
各戦線での動きと、李牧の仕掛けがどのように描かれるのかを中心に考察します。
ダントが討たれる!? 弓将の伏線が回収される可能性
854話のラストで描かれた、弓を構える趙の武将のシーン。
これは間違いなく次回の衝撃の一幕への布石と見て間違いありません。
矢の狙いは、楊端和軍の副将ダント。
彼はこれまで楊端和軍の右腕として何度も前線を支えてきた重要人物ですが、ここで命を落とす展開が描かれれば、秦軍にとって大きな衝撃となるでしょう。
李牧側としても、序盤で“六将軍の勢いを削ぐための見せ場”を作る狙いがありそうです。
そのため、855話ではダントが狙撃され戦死、もしくは重傷を負う展開が最も有力と考えられます。
李牧の「初手」がついに動く?全戦線に仕込まれた罠
昌平君が854話で「今回は全軍が主攻にも助攻にもなりうる」と語っていたように、今回の戦はどの戦線でも主導権の奪い合いが起きる構成になっています。
その中で最も警戒すべきは、やはり李牧の“初手”。
これまで李牧は、敵の心理を読み、複数の戦場を連動させて一気に包囲・崩壊させる戦術を得意としてきました。
855話では、
- 一見優勢に見える秦軍の一角で突如包囲が始まる
- あるいは、戦線を超えた趙軍同士の連携攻撃が始まる
といった**「罠の発動」**が描かれる可能性が高いです。
特に、王翦軍か楊端和軍のどちらかが李牧の罠にかかる展開が濃厚です。
王翦軍vs司馬尚軍、両者の読み合いが始まる
司馬尚と王翦――
冷静な知略を誇る二人の頭脳戦も、いよいよ本格的に描かれそうです。
王翦はかつて敗れた経験を踏まえ、今回は初手から慎重に出てくるはず。
一方の司馬尚は、李牧の指示に基づき、王翦の“攻め時の読み”を逆手に取る可能性があります。
855話ではまだ直接対決までは至らないと思われますが、
両者が互いの戦術を探り合う心理戦として描かれるでしょう。
王翦が李牧の策を見抜く伏線が張られる可能性も。
楽華隊と玉鳳隊の知略戦も進行!蒙恬・王賁の成長が鍵に
蒙恬率いる楽華隊と、王賁率いる玉鳳隊の戦線では、それぞれが“柔の戦い”を展開しており、頭脳戦による駆け引きが始まっています。
李牧軍の副将たちも知略派が多く、単なる正面衝突ではなく、「兵の流れ」や「陣形の崩し合い」で優劣が決まる展開になるでしょう。
855話では、蒙恬または王賁が早くも一手を打ち、「趙軍の布陣の異常さ」や「奇妙な動き」に気づく描写が入るかもしれません。
これが後々、李牧の罠を見抜く伏線になりそうです。
咸陽の動向と呉鳳明の再登場も?
854話で描かれた咸陽・列国の動きも継続して描かれるでしょう。
特に、魏国の呉鳳明が「軍用では秦が勝る」と分析していた点は、今後の展開に意味を持ちそうです。
もしかすると、戦況を見極めた呉鳳明が「秦を援護するような動き」や、逆に「楚との戦を仕掛ける布石」として登場する可能性も。
この“大戦を見ている第三国”の存在が、後半の展開に大きな影響を与えるかもしれません。
855話は「李牧の仕掛け」発動と「最初の犠牲者」が描かれる回に?
キングダム855話では、
- ダントへの狙撃(または戦死)
- 李牧の罠が発動し、戦線の一角が崩れる
- 王翦と司馬尚の心理戦が始まる
- 蒙恬・王賁の異変察知
この4点が主な展開の軸になると予想されます。
大戦序盤の均衡が破れ、“最初の犠牲者”が出ることで、戦の空気が一気に緊張へと変わる――
そんなターニングポイントとなる回になるでしょう。
まとめ

キングダム854話は、秦・趙の全軍が動き出した「総力戦の幕開け」を描いた重要回でした。
楽華隊や玉鳳隊の知略戦、王翦軍と司馬尚軍の雪辱戦、楊端和軍と趙将の激突など、あらゆる戦線で火花が散ります。
また、咸陽や列国の反応も描かれ、今回の戦いが中華全体を揺るがす一大決戦であることが明確に。
ラストでは楊端和軍のダントが敵弓将に狙われる不穏な描写で締めくくられ、次回への大きな伏線が張られました。
855話では、ダントの安否、そして李牧の最初の策が動き出す可能性が高く、戦況が一変する展開が期待されます。


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