ワンピース第1156話では、九蛇海賊団の若き日のグロリオーサとシャクヤク、そしてロジャー海賊団やガープ、さらにはロックス海賊団の動きが一挙に描かれます。
海のアイドルと呼ばれた九蛇時代の秘話や、ロジャーとガープの激突、ロックス海賊団の豪華メンバー集結といった伝説級の場面が続出。
さらにエルバフや銀斧の過去、ロックスが狙う悪魔の実など、今後の展開に直結する伏線も多数散りばめられた回となっています。
「ワンピース」1155話考察
1155話では、ロックス・D・ジーベックの若き日が描かれ、彼の「破壊」と「野心」が同時に見えた回でした。
冒頭で巨人族のロキを容赦なく傷つけるシーンは、ロックスが“情”よりも“目的”を優先する男であることを強調しています。
巨人族という世界屈指の戦力に目をつけたロックスが、幼いロキを使ってハラルドを呼び出そうとするのは、冷酷さと計算高さの象徴です。
この行動からも、彼は人材確保に妥協しない“海賊の帝王”の素質を既に持っていたと考えられます。
ワンピース1155話考察|マリージョア潜入とイム様との邂逅
過去編の中で最も衝撃的なのは、ロックスがマリージョアの「花の間」に到達し、イム様と直接対面したことです。
歴史上、イム様の存在を知る人物は極めて限られており、この時点でロックスがその一人になっていたことは重要な意味を持ちます。
イム様は“脅し”に動じない
「王の命などムーには脅しにならぬ」と言い放つあたり、イム様はロックスを敵としても恐れていないようです。
軍子の存在
イム様の傍らにいた“軍子”と呼ばれる若い存在は、年齢不詳で現在と同じ姿。
イム様の側近、あるいは不老不死に関わる何かを持つ人物の可能性があります。
ロックスはこの場でイム様を討たず、「また戻ってくる」とだけ言い残して去るあたり、何かしら“手出しできない理由”を悟ったと考えられます。
覇王色でも届かない領域や、圧倒的な力差を感じ取ったのかもしれません。
ワンピース1155話考察|ハラルドとの邂逅と覇王色の激突
マリージョアで追われていたハラルドと偶然遭遇し、二人がいきなり覇王色をぶつけ合う展開は、まさに“怪物同士の初対面”でした。
直径5kmの人影を吹き飛ばすほどの衝撃波は、現在描かれるシャンクスやカイドウクラスの覇王色と同等の規模です。
興味深いのは、この戦いが決着ではなく共闘(逃走)につながった点。
利害が一致すれば即座に協力する柔軟さは、後のロックス海賊団の寄せ集め感にも通じます。
ワンピース1155話考察|ロックス海賊団結成時メンバーの豪華さ
今回明らかになった結成時メンバーは以下の通り。
- 極道シキ(のちの金獅子)
- 科学強盗ミス・バッキン(ステューシー)
- 西の海のギャング 首領マーロン
- エドワード・ニューゲート(白ひげ)
- 海賊教祖 王直
- 密輸海賊ガンズイ
これは後の“伝説級”メンバーばかりで、ロックスのカリスマ性がどれほど異常だったかが分かります。
彼らは利害や信念が一致していなくても、「力」と「利益」で結びつく集団であり、その脆さがゴッドバレー事件での崩壊につながった可能性もあります。
ワンピース1155話考察|ロックスの目的とその危険性
ロックスが語った「海軍壊滅」「聖地陥落」「世界の王になる」という目的は、まさに世界政府そのものへの宣戦布告です。
これまでロジャーやルフィが描く“自由”の夢とは方向性が異なり、彼は世界の支配者になることを目的としている点で、思想はイム様に近いとも言えます。
ただし、覇権を握るためにあらゆる手段を正当化する冷酷さは、彼を“前時代最大の脅威”にした要因でもあります。
「ワンピース」1156話ネタバレ
ワンピース第1156話は、アマゾンリリーの前身とも言える当時の九蛇海賊団の華やかな歴史から始まります。
かつて「海のアイドル」とまで呼ばれた九蛇海賊団。
船長を務めていたのは、今では“ニョン婆”として知られるグロリオーサ。
今の姿からは想像できないほど背も高く、皇帝の名にふさわしい気品と美貌を持っていました。
しかし、そのグロリオーサをも超える人気を誇ったのが、副船長のシャクヤク。
ファンレターの数では常にトップを維持し、海の男たちを虜にしていたようです。
そんな九蛇の船に、ある日ロジャー海賊団が接近します。
目的はなんと「シャクヤクの身柄」。ですが、女性相手には全力を出せないロジャーやギャバンらは戦いにならず、逆にシャクヤクに蹴散らされることに。
別れ際、シャクヤクがレイリーにウインクを送る場面も描かれ、妙な余韻を残します。
ロジャーVSガープ、伝説の激突
食料も宝も根こそぎ奪われたロジャー海賊団のもとに、今度は海軍の船が迫ります。
しかも乗っているのは海軍の英雄ガープ。
逃げようとしたロジャー一行も、ガープと聞いた途端に戦闘態勢に。
ここからはまさに伝説。覇王色の覇気をぶつけ合いながら、エースの父ロジャーとルフィの祖父ガープが拳を交わす大迫力の場面が描かれます。
一方で、グロリオーサはロジャーに本気で恋をしてしまい、恋煩いに突入。
しかしロジャーの心はシャクヤクへ、さらにシャクヤクの関心はレイリーに…という、なんともすれ違いだらけの人間模様もコミカルに挟まれています。
ロックス海賊団、銀斧の登場と不穏な動き
場面は変わり、海賊島を支配するロックス海賊団の拠点へ。そこに現れたのは、後に「銀斧」と呼ばれる極道の男・凶。
ロックスへの入団を希望してやってきます。
ロックスは、欲している2つの悪魔の実のうち1つは巨人族ハラルドが食べてこそ真価を発揮すると語り、さらに「ガレイラ」という名も重要な存在として挙げます。
この場にはキャプテン・ジョン、白ひげ(ニューゲート)、若きビッグマム(リンリン)、料理長シュトレイゼン、ナマズの魚人バーベル、さらにはカイドウやシキまで揃い踏み。
カイドウが力づくでハラルドを屈服させようとしますが、ロックスが蹴り飛ばし、シキらが仲裁。
このシーンだけでも、いかにロックスがカリスマ性と統率力を持ち、同時に危うい爆弾を抱えた集団だったかが伝わります。
「ワンピース」1157話展開予想
1156話で描かれたロキの若き日の行動は、今後のエルバフ編に直結すると考えられます。
漂流を繰り返していたロキが、ロックスやハラルドとどう関わるかがカギ。
特にロックスが「ハラルドを友人」と呼ぶ謎は、エルバフの歴史や巨人族の勢力図に深く関わるでしょう。
1157話では、ロキの野心が再び火を吹き、現代のストーリーにリンクする伏線回収が始まるかもしれません。
ロックス海賊団の内部ドラマ
1156話で登場した銀斧の極道・凶は、これからのロックス海賊団編で重要な役割を持ちそうです。
ロックスが欲している2つの悪魔の実のうち、ひとつはハラルド専用。
もうひとつはまだ明らかになっていませんが、この争奪戦が団内の力関係に変化を与えるでしょう。
1157話では、カイドウ・ビッグマム・白ひげらが絡む小競り合いが描かれ、荒くれ者集団らしい混沌が広がる展開が予想されます。
ガープ&ロジャーの共闘の兆し
1156話でついに火花を散らしたガープとロジャー。
このまま真っ向勝負が描かれる可能性もありますが、ロックス討伐という未来を考えれば、共闘の伏線として一時的な停戦が入るかもしれません。
1157話では、二人の戦いが周囲を巻き込み、ロックスの注意を引く形で物語が大きく動くでしょう。
現代パートへの接続
最近の構成からすると、1157話のラストでは再び現代の麦わらの一味サイドに視点が戻る可能性があります。
エルバフに向かうルフィたちの動きが、過去編の出来事とリンクし始めるタイミングかもしれません。
過去と現在が重なり、巨人族とロックス残党の因縁が明らかになる流れは十分あり得るでしょう。
まとめ
1156話は、過去編の情報量が圧倒的な神回でした。
九蛇海賊団の全盛期やシャクヤクの無双ぶり、ロジャーとガープの歴史的な対決、そしてロックス海賊団の全貌が垣間見え、ファンの考察熱をさらに加速させます。
エルバフや悪魔の実の伏線も描かれ、今後の展開は過去編から現代パートへとつながっていく流れが濃厚。
歴史の裏側と現在が交差するターニングポイントと言える回でした。
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